第2回国連海洋会議公式サイドイベントにて、ブルーオーシャン・イニシアチブ設立準備経緯を語る

2022/6/29

2022年6月27日から7月1日にかけて、ポルトガル・リスボンで「第2回国連海洋会議」が開催され、日本経済新聞社と外務省が共催した本会議の公式サイドイベント「2025年大阪・関西万博に向けた海洋保全に対する日本からの提言」において、代島代表理事、また事業構想大学院大学 特任教授 小宮 信彦氏より、ブルーオーシャン・イニシアチブ(BOI)設立準備に至る経緯を紹介しました。

2025年開催予定の大阪・関西万博は、大阪が「大阪ブルー・ オーシャン・ビジョン」を採択した地であることから「海の万博」とも言われており、本イベントでは海洋プラスチック問題の解決と、SDG14「海の豊かさ」の達成のため、気候変動や生物多様性、食料問題、企業の技術開発について多様なステークホルダーが何をすべきかを提唱しました。代島代表理事、小宮氏のほかにご登壇された笹川平和財団 海洋政策研究所 渡邉 敦 上席研究員からは、海洋保全や再生活動の担い手の多くである漁業者やNGOにおける資金不足の課題解決のため、ブルーカーボンによるCO2削減効果をクレジット化する「Jブルークレジット」の取り組みや、ブルーカーボンが気候変動と生物多様性にもたらすコベネフィットをクレジット化する評価手順確立への想いを語りました。

「国連海洋会議」は、海洋・海洋資源の保全及び持続可能な利用に焦点を当てたSDG14の実施推進を目的として開催され、国連加盟国、国際機関、民間企業、NGO等が出席し、海洋における生物多様性の保全をはじめ海洋プラスチック汚染対策、違法漁業などに関する議論が行われました。また、本会議やテーマごとに分かれた会合、また会場内や近隣で開催されたサイドイベントでは、これらの海に関する問題について、様々な立場の方からの活動報告も多くありました。

会議のオープニングではポルトガル出身のアントニオ・グレーテス国連事務総長が母国語でスピーチを行い、より多くの科学と革新の必要性を訴え、最後に『海は私たちをどこへでも導く』ということわざで締めくくり、すべての人々に海洋行動を誓うよう呼びかけられました。またクロージングには米大統領特使のジョン・ケリー気候変動問題担当が参加し、海洋環境そして気候変動への有効で早急な対応を訴えました。