第3回ブルーオーシャン・イニシアチブ コミュニティミーティング 開催
2023/6/9
2023年6月9日(金)に、ブルーオーシャン・イニシアチブ(BOI)の第3回共創コミュニティイベントが、Plug and Play Shibuyaにて開催されました。このイベントは、企業やスタートアップ、そして異なる分野で活動する専門家たちが集い、海洋環境の問題に取り組むための新たなアイデアや共創の機会を生み出す場となっています。
今回は、対馬市しまづくり推進部SDGs推進課の副参事兼係長である前田剛様と、テラサイクルジャパン合同会社のGeneral Manager APAC兼Loop Japan合同会社のアジア太平洋統括責任者であるエリック・カワバタ様をお招きし、約70名の参加者が集いました。
お一人目のゲスト講演者として、「海の社会課題の最前線の島から〜ビジネスの力でいかに解決できるか〜」をテーマに、対馬市しまづくり推進部SDGs推進課の前田様からお話しいただきました。(下記一部抜粋)
- 対馬は海洋プラスチックゴミの最前線。地形、海流、季節風の影響で海ごみが流れ着きやすい。もし対馬がなかったらもっと膨大な量の海ごみが日本に。対馬は「海ごみの防波堤」。
- 海の問題は複合的で、一つの問題の解決だけでは進まない。人口減少や災害など、地球規模の課題も含まれている。対馬はその縮図。
- 目の前の問題に対し、対馬市は対馬モデルとして、①再生技術(マテリアルリサイクル・ケミカルリサイクル・サーマルリサイクルをベース技術として活用)、②製品設計、③海洋プラごみの流出防止~回収、の3つのイノベーションを進めていきたい。
- BOIとともに、統合的なアプローチをもって一緒に解決していきたい。
質疑応答のパートでは、CO2排出とリサイクルのバランス、また現地の子供達がどう感じているかなど、参加者から様々な質問をいただくと共に、提案や意見が出されました。
続く講演者、テラサイクルジャパン合同会社 / Loop Japan合同会社のエリック・カワバタ様からは、推進するプラスチックゴミ廃棄問題の解決に向けた取り組みについてお話しいただきました。(下記一部抜粋)
- 私たちのミッションは廃棄物をなくすこと。資源循環が重要だと考えている。
- 新しいごみを出さないためには、どうすればいいのか。リユース(再利用)、アップサイクル(本来の目的を変えて再利用すること)、リサイクルなどある。バリューチェーンが重要だと思っている。
- 自社だけで考えるのではなく、様々な団体と連携や確認をする。多くのステークホルダーと組むことが重要である。
後半の質疑応答では、実際に消費財メーカーや化粧品メーカーとのコラボレーションを進めているということもあり、例えば、素材となりうる海洋ゴミは流れ着く場所や時期によってバラバラのため、どのように回収し、また色や質を担保しているのか、といった具体的な質問が相次ぎました。
BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただければ幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち申しております。
【概要】
- 日時:2023年6月9日(金)15:00~19:00
- 場所:Plug and Play Japan Shibuya
- アジェンダ:挨拶/BOIの活動紹介/ゲスト講演/交流会
- 参加人数:約70名
【ゲスト講演】
- 対馬市しまづくり推進部SDGs推進課 副参事兼係長 前田剛様
「海の社会課題の最前線の島から~ビジネスの力でいかに解決できるか~」 - テラサイクルジャパン合同会社 General Manager APAC
Loop Japan合同会社 アジア太平洋統括責任者 エリック・カワバタ様
「推進するプラスチックゴミ廃棄問題の解決に向けた取り組みについて」