第9回ブルーオーシャン・リーダーズ コミュニティミーティング
2024/5/10
【実施概要】
- 日時:2024年5月10日(金)13:30~16:30
- 開催場所:事業構想大学院大学 東京校 別館
- アジェンダ:挨拶/新規会員紹介/ゲスト講演/分科会/交流会
- 参加人数:会場参加者約70名 オンライン参加者約30名 計約100名
【ゲスト講演】
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「ネイチャーポジティブをリードする連携を生み出す:環境DNA観測網を産官学連携拠点形成」
講演者:東北大学 大学院生命科学研究所/変動海洋エコシステム高等研修所(WPI-AIMEC) 近藤 倫生 様登壇者: 日本郵船 長澤 香 様 サスティナビリティセンター 太齋 彰浩 様 登壇者:日本郵船 長澤 香 様 サスティナビリティセンター 太齋 彰浩 様
コミュニティミーティングレポート
開会の挨拶と新規参加企業・団体の紹介
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「NIKKEIブルーオーシャン・フォーラム」のご紹介
https://project.nikkeibp.co.jp/event/sdgs2024/05/blue_ocean/ - 海に纏わる社会課題をビジネスとして解決できる人材育成のためのプロジェクト「対馬ブルーカレッジ」の開講のお知らせ
ゲスト講演
ゲスト講演者として、東北大学 大学院生命科学研究所の近藤様より「ネイチャーポジティブをリードする連携を生み出す:環境DNA観測網を産官学連携拠点形成」をテーマにお話しいただきました。参加者からの質疑応答では、生物多様性やDNAの活用、取り組みに対する消費者とのかかわりなど、さまざまな視点からの質問や意見が出されました。
【講演前半】
-ネイチャ―ポジティブ社会の実現に向け、生物多様性を再生しながら成長する新しい社会や経済への変革がカギとなる。
-生物多様性インパクトを評価するためにも、環境DNAは強力な武器である。
-環境DNAオープンデータベースが公開。 https://db.anemone.bio
-ネイチャーポジティブ社会に向け、基盤づくりが必要となる。そのため、産官学連携で、ネイチャーポジティブ拠点が2024年4月設立。
【講演後半】
取り組みの内容やネイチャーポジティブ人材の育成についてのご紹介(近藤様と共同でプロジェクトを推進している日本郵船の長澤様、サスティナビリティセンターの太齋様を交えた参加者とのディスカッション形式)
-環境DNA観測網ANEMONEによる課題解決はアカデミアだけでは難しいため、企業や自治体も参加できるANEMONEコンソーシアムを設立。
-前半で紹介したネイチャ―ポジティブ拠点とANEMONEコンソーシアムの取り組みの目標は社会実装。規制や罰則がない現状では、企業として投資することはまだ難しい。
-ネイチャーポジティブ人材を育成する5つの柱…①生命史(生命を深く探求する)②データサイエンス(データを読み解く力)③地域学(現場で現物に向き合い現実を知る)④ファシリテーション(合意形成支援者になる)⑤アントレプレナーシップ(不屈の起業家精神を身に付ける)
-地域・コミュニティ側は、地域の自然をどう使うか自分たちで意思決定するために、
サイエンティフィカルな考え方を理解すること、研究者と対等に話しができることが人材育成として大事になってくる。
-大学の教育の仕組みと企業の教育と連携させてどう相互作用させていくか、がネイチャーポジティブを推進するうえで使いどころのあるもの。自身の企業のアセットを理解することで、社会課題や環境課題に結びつけられ、ネイチャーポジティブをさらに加速させられる。
分科会進捗発表・交流会
分科会の進捗発表では、これまでのコミュティミーティングでディスカッションされてきた内容や、出てきた意見、アイデアなどを代表者が発表し、各分科会での悩みに対するアドバイス・アイデアの意見交換を行いました。その後は引き続き、交流会を行い情報交換の場となりました。
最後に
第9回となる今回は、オフライン・オンライン合わせて100名以上の方にご参加いただき、
大規模な実施となりました。
ゲスト講演者と登壇者の対談では、各社持っている課題などへの対応や意見などの質疑応答が見られ、貴重な内容だったとの声が多く聞かれました。
また、分科会発表では、オフラインでの実施ということもあり、発表者だけではなく参加者が持っている情報や知識などを踏まえ、より近い距離での活発なディスカッションとなり、あっという間に時間が過ぎ、熱のこもった場となりました。
様々な業態が海の課題に対してつながり、共創アクションへつなげていくミーティングだったと思います。
BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業/団体様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただければ幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。