第14回ブルーオーシャン・リーダーズ
コミュニティミーティング

【実施概要】
●日時:2025年9月12日(金)13:30~17:00
●開催場所:LMJ東京研修センター
●アジェンダ:挨拶/ご報告・新規会員紹介/ゲスト講演(自治体大会)/大阪・関西万博「BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)」イベント登壇 各分科会PR/交流会
●参加人数:会場参加者約85名 オンライン参加者約35名 計約120名

【ゲスト講演(自治体大会+企業講演)
 大阪府/佐賀県/和歌山市/兵庫県/対馬市/唐津市/株式会社エイトノット

コミュニティミーティングレポート

ゲスト講演

自治体パートナー6団体および株式会社エイトノット様より、それぞれの地域や技術を活かした海洋課題解決の取り組みが紹介されました。多様なフィールドと技術を結びつけて自治体と企業が共創する未来像が示され、自治体と企業の連携きっかけや技術導入の課題など、さまざまな視点から質問や意見が出されました。

講演
大阪府
大阪湾ブルーカーボンMOBAリンク構想を推進し、官民約80団体と藻場創出や干潟保全に取り組む。
同時に「大阪ごみプロジェクト」として生活由来ごみ削減に向けた啓発・回収活動を展開。
2026年「全国豊かな海づくり大会」に向けた取組を強化中。

兵庫県
県民総参加型の「豊かな海づくり県民会議」を設立し、会員数は200近くに拡大。
アマモ再生のためのガイドブックを公開し、ブルーカーボンの普及・クレジット化を推進。
企業版ふるさと納税を通じた支援も呼びかけている。

唐津市(佐賀県)
唐津市版の地域循環共生圏、環境・社会・経済の同時解決を目指すまちづくりを推進。
東北大学と連携し、ブルーカーボン創出や環境DNA測定など科学的な取り組みを強化。
地元漁業者と協働し、自然共生サイト認定を目指す活動を展開している。

和歌山市(和歌山県)
ごみが漂着しやすい地形的特性。和歌山市全体を「流出抑止の都市モデル」として再構築したい。
IoTごみセンサーや河川ブロック対策など都市全体で流出防止に挑戦。
無人島・友ヶ島を教育・観光・技術実証の拠点とする「友が島EcoHub構想」を目指す。

佐賀県
唐津市に「世界海洋プラスチックプランニングセンター(通称プラプラ)」を建設中。
ごみ拾い・分別・再生体験を組み合わせた教育・研究拠点として2026年夏オープン予定。
国際発信の場としても機能させ、企業・研究者の実証活用を呼びかけている。

対馬市(長崎県)
Blue Ocean Initiativeと包括連携協定を結び、2050年「世界最先端のサステナブルアイランド」を目指す。
廃校を活用した「ブルーイノベーションセンター」構想を進め、産官学民が交流する拠点づくりを検討。
豊かな漁業資源を抱えつつ、水温上昇やごみ漂着などの危機に直面しており、課題解決の社会実験を展開予定。

エイトノット
小型船舶向け自律航行プラットフォーム「AI CAPTAIN」を開発し、既存船への後付けで自律航行を実現。
自治体と連携し、離島航路の持続可能化の取組、安全性向上の実証を進めている。
将来的にはごみ回収や調査支援など、海洋課題解決への応用も視野に入れる。

分科会ミーティング・交流会

その後、大阪・関西万博「BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)」イベント登壇に向け、各分科会から登壇内容を紹介。終了後には各分科会での意見交換・交流会を行いました。共創アクション・自社の取組状況の情報交換など、各社の活動をより良いものとし、共創をさらに広げるためのヒントを得る場となりました。

最後に

第14回となる今回は、オフライン・オンライン合わせて約120名近くの方にご参加いただく、大規模な実施となりました。
ゲストスピーチについては、自治体フィールドと企業の連携に向けた双方の課題が見え、将来への期待感が高まる貴重な内容だったとの声が多く聞かれました。
また分科会・交流会では、共創アクション・各社の取組への理解が深まるとともに、新しい会員様同士の出会い・意見交換の場としても有意義な会になりました。
BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業/団体様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただけますと幸いです。
info@blueocean-initiative.or.jp
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第13回ブルーオーシャン・リーダーズ
コミュニティミーティング

【実施概要】
●日時:2025年5月16日(金)13:30~17:00
●開催場所:YAMAHA MOTOR Regenerative Lab(リジェラボ)
●アジェンダ:挨拶/新規会員紹介/ゲスト講演/分科会進捗発表/交流会
●参加人数:会場参加者約70名 オンライン参加者約20名 計約90名

【ゲスト講演】
 講演者:合同会社シーベジタブル 共同代表 友廣裕一様
●「合同会社シーベジタブルの取り組みについて​」

コミュニティミーティングレポート

ゲスト講演

ゲスト講演者として、合同会社シーベジタブル 友廣裕一様より、自社の取り組みである海藻の種苗生産に関する研究や、陸上と海面での養殖、海藻食文化の確立についてお話しいただきました。参加者からの質疑応答では、技術的な課題点やブランディングについてなど、さまざまな視点から質問や意見が出されました。

講演
日本国内では50種類以上の海藻が食べられており、海藻の食文化においては日本が世界の最先端である。しかし、海藻の収穫量についてはアイゴなどの藻食魚やウニなどの食害によって年々低減している。藻場がなくなることで海の生態系のピラミッドが小さくなり、水産資源の減少にもつながる。それに対して海藻の海面養殖を”養殖藻場”と定義し、漁業者さんたちが生業として海藻を育てることが資源回復にもつながるため、海藻の売り先の確保が望まれている。一方で、現代において海藻食文化が発展してこなかった背景から、海藻の消費量についても収穫量と同様に減少している。食文化が失われかけていた海藻の種苗技術確立や、社内の料理人による海藻を使用した新料理の開発、世界有数のレストランであるnoma、三越伊勢丹、DEAN&DELUCA、東洋水産などとのコラボなどによって、海藻食文化の創出と豊かな海を育むことを目指している。

分科会進捗発表

分科会⑥:
海洋データの共有と利活用の推進


分科会始動のお知らせ
現在の参加企業・団体の興味トピックス、次回以降想定アジェンダのご共有

BOI事務局 湊様

分科会②:
持続可能な水産資源管理とサプライチェーンの進化


日本版フルチェーントレーサビリティの構築について活動背景・ゴールのご共有
タスクフォースチームで実証実験に向けて準備中

アビームコンサルティング株式会社 望月様

分科会⑦:
海洋保全を加速させるソーシャルコミュニケーション


水産廃棄物を活用したグッズ開発 UMI-EMAを6/8ブルーオーシャンフェスにていよいよ販売
「あおいほしのあおいうみ」書籍をベースとした環境教育プログラムの進捗報告

株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング 土合様

フェリックス・パートナーズ株式会社 木暮様

分科会③:
ブルーカーボンの普及促進と関連商品・産業の創出


各企業・団体の藻場再生の取り組みマップ作成、各社取り組みの進捗報告
オールサムのBOI共創プロジェクト紹介や対馬未来会議の共創アイデアの取り組み進捗

オールサム有限会社 遠藤様

分科会①:
海洋プラスティック回収手段の確立と再資源化の加速


各プロジェクトについての進捗報告
buoyの取り組み紹介

buoy株式会社 林様

分科会⑤:
「海からの観光」の新事業創造と地域創生


「海業マッチングサービス」のサイト開設報告・サービス内容紹介
https://www.umigyo-matching.jp/
ネイチャーポジティブアカデミー オンライン講座の紹介

株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング 津田様
株式会社ドッツ 片野坂様

最後に

第13回となる今回は、第12回に引き続きヤマハ発動機様に会場を提供いただき、オフライン・オンライン合わせて約90名の方にご参加いただく、大規模な会となりました。
ゲストスピーチについては、海藻による水産資源の回復と、海藻食文化への期待の声が多く聞かれました。また、分科会進捗発表では、各分科会のアクションが具体的な形になっていることが実感でき、9月の万博BOIウィークへの期待がますます高まる会となりました。
BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業/団体様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただけますと幸いです。
info@blueocean-initiative.or.jp
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第12回ブルーオーシャン・リーダーズ
コミュニティミーティング

【実施概要】
●日時:2025年2月14日(金)13:30~17:00
●開催場所:YAMAHA MOTOR Regenerative Lab(リジェラボ)
●アジェンダ:挨拶/新規会員紹介/リジェラボ・取組みご紹介/ゲスト講演/分科会進捗発表/交流会
●参加人数:会場参加者約90名 オンライン参加者約30名 計約120名

【ゲスト講演】
 講演者:株式会社Zebras and Company 共同創業者/代表取締役 田淵良敬様
●「ゼブラ企業とインパクト投資について」

コミュニティミーティングレポート

ゲスト講演

ゲスト講演者として、株式会社Zebras and Company 田淵良敬様より、ゼブラ企業とインパクト投資について、自社の取り組みを交えながらお話しいただきました。参加者からの質疑応答では、ローカルとグルーバルの両立や政策・社会の動き・企業での取組みの連動性など、さまざまな視点から質問や意見が出されました。

講演
ゼブラ企業とは①社会性と経済性を追及②相利共生③長期的かつ持続的な繁栄を重視などの特徴を持つ企業。ユニコーン企業のみがインパクト投資の対象になっていたシステムに対し、新たな企業のありかたとして、「ゼブラ企業」を提唱した。様々な人が様々な挑戦をできるシステムを社会に実装すべく取り組んでいる。
社会性と事業性は長期的に見れば両立できるもの。別ものではなく、同じベクトルとして考えることが必要である。
2025年現在、海洋インパクトに対する多用なインパクト投資が増えてきており、ブルーオーシャンへの関心は高まってきている。

分科会ミーティング・交流会

分科会ミーティングでは、各分科会に分かれて現在生まれている共創アクションについての進捗共有および、新しく始めたい共創アクションについて、そして9月の万博BOIウィークに向けてのディスカッションを行いました。
その後は引き続き、交流会を行い情報交換やコミュニケーションの場となりました。

最後に

第12回となる今回は、ヤマハ発動機様に会場を提供いただき、オフライン・オンライン合わせて約100名以上の方にご参加いただく、大規模な会となりました。
ゲストスピーチについては、「自社事業を進める上でとても得るものがあった」「社会性と経済性を両立させるという今の時代に必要な考え方を学ぶことが出来た」などの声も聞かれました。また、分科会ミーティングでは具体的に進んでいる共創アクションや万博に向けた取組みなどのディスカッションも白熱し、予定を大幅に超える分科会ミーティングとなり、9月の万博BOIウィークが大変楽しみです。
BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業/団体様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただけますと幸いです。
info@blueocean-initiative.or.jp
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第11回ブルーオーシャン・リーダーズ
コミュニティミーティング

【実施概要】
●日時:2024年12月13日(金)13:30~16:30
●開催場所:LMJ東京研修センター
●アジェンダ:挨拶/新規会員紹介/ゲスト講演/分科会進捗発表/交流会
●参加人数:会場参加者約65名 オンライン参加者約25名 計約90名

【ゲスト講演】
 講演者:サラヤ株式会社様
●「サステナブルなデザイン開発の取組」
 サステナブルデザイン開発センターID課 担当課長 深澤 恒正 様
●「素材開発の取組」
 商品開発本部 バイオケミカル研究所 ナチュラルプロダクツG グループ長 荒木 道陽 様
●「コールドサプライチェーンの取組」
 海外事業本部 海外営業部 部長 下平 大史 様

コミュニティミーティングレポート

ゲスト講演

ゲスト講演者として、サラヤ株式会社様より、サステナブル領域における自社の取り組みについて、「デザイン開発」「素材開発」「コールドサプライチェーン」の3つのテーマをお話しいただきました。参加者からの質疑応答では、生分解性容器の可能性や国内の小規模加工業者への影響など、さまざまな視点から質問や意見が出されました。

講演
「サステナブルなデザイン開発の取組」
サラヤ株式会社では、2025年度までに容器プラスチック使用量の累積25%以上削減を3R+1を中心に実現を目指す。
また万博展示に向けて例えば、筐体やノズルに海洋プラスチック配合材料を使用した消毒ディスペンサーを開発中(TerraCycle Japan合同会社と協業)。
海洋プラスチックの活用には独自のノウハウが必要となり、通常のプラスチックに少量の海洋プラスチックを混ぜる形が現実的だが、トライ&エラーを繰り返して積極的に活用を目指したい。

「素材開発の取組」
サラヤ株式会社では、「人と地球にやさしい」かつ高い生分解性をコンセプトにしたヤシノミ洗剤を筆頭に、社会的課題の解決に向けた商品開発を続けてきた。
1997年から研究している、微生物を活用しパーム油や砂糖を原料にした天然の界面活性剤「SOFORO」を活用した「Happy Elephant洗たくパウダー」は、洗濯用として日本で初めてRSPO認証を取得した。
SOFOROの応用研究では、生体適合性が高い特長を活かし、大阪大学と協業し再生医療分野にも研究を進めている。

「コールドサプライチェーンの取組」
サラヤ株式会社では、食品のコールドチェーンに必要な製氷、凍結、包装、輸送技術を他社とも協業しワンストップで提供することで地方創生に取り組んでいる。
高知県の水産加工からスタートしたこの取り組みは一次産業にとどまらず、食品加工、外食、量販と様々な事業、更には海外にまで拡大している。
海外の取り組み例として、カンボジアにおいてはティラピアの養殖・加工を高度化することで生食を可能にした。またケニアにおいては陸上養殖された水産物を自社施設で加工、液体急速凍結機ラピッドフリーザーで品質を落とすことなく冷凍し、小売店に卸すビジネスをスタートしている。

分科会進捗発表

分科会③:
ブルーカーボンの普及促進と関連商品・産業の創出


各企業・団体の藻場再生の取り組みをマップ作成、進捗報告・ゲスト講演など
藻場再生の取り組みで蓄積したデータを活用して、可視化を目指す

株式会社WMI 伊藤様

分科会⑤:
「海からの観光」の新事業創造と地域創生


漁港の遊休施設活用ツール他、実証実験に向けて準備中
新たに、企業参加型の海プラ清掃・視察プログラム、企業向け研修プログラムなど

アスクル株式会社 小竹様

分科会⑦:
海洋保全を加速させるソーシャルコミュニケーション


「あおいほしのあおいうみ」書籍をベースとした教育プログラムの検討
キャッチコピー「#ThankBlue」を体現する水産廃棄物を活用したグッズ開発など
フェリックス・パートナーズ株式会社 木暮様
株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング 土合様

分科会①:
海洋プラスティック回収手段の確立と再資源化の加速


小さなプラごみを楽しく拾える新しいビーチクリーンモビリティの開発など

ヤマハ発動機株式会社 臼井様
日本発条株式会社 有吉様

分科会②:
持続可能な水産資源管理とサプライチェーンの進化


違法漁業を判別する、日本版トレーサビリティ認定の検討・情報収集など

アビームコンサルティング株式会社 佐野様

交流会

分科会の進捗発表後には交流会を行いました。2024年最後となる交流会では、動き出した共創アクションの情報交換など、各社が明日からの活動をより良いものとするためのヒントを得る場となり、時間を延長するほどの活発な情報交換の場となりました。

最後に

第11回となる今回は、オフライン・オンライン合わせて約90名近くの方にご参加いただく、大規模な実施となりました。
ゲストスピーチについては、自社技術を活かした環境施策の事業化など、将来への期待感が高まる貴重な内容だったとの声が多く聞かれました。
また、分科会進捗発表では、試作機をはじめ、具体的なアクションが進み始めたことも確認でき、2025年につながるる刺激的な会となりました。
BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業/団体様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただけますと幸いです。
info@blueocean-initiative.or.jp
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第10回ブルーオーシャン・リーダーズ
コミュニティミーティング

【実施概要】
●日時:2024年9月13日(金)13:30〜16:30
●開催場所:LMJ東京研修センター
●アジェンダ:挨拶/新規会員紹介/ゲスト講演/分科会進捗発表/交流会
●参加人数:会場参加者約60名 オンライン参加者約30名 計約90名

【ゲスト講演】
●「環境と調和した海域利用のための海域情報プラットフォームの必要性」
 講演者:九州大学 浅海底フロンティア研究センター センター長
 九州大学大学院 地球社会統合科学部/共創学部教授
 菅 浩伸 様

コミュニティミーティングレポート

ゲスト講演

ゲスト講演者として、九州大学 浅海底フロンティア研究センター、九州大学 大学院の菅様より「環境と調和した海域利用のための海域情報プラットフォー ムの必要性」をテーマにお話しいただきました。参加者からの質疑応答では、測量による海中・海底のゴーストギアの捜索可否や、海水温の上昇による環境 変化など、さまざまな視点からの質問や意見が出されました。

講演
−海底地形は惑星(火星)の表面よりも地図化が遅れている。海域利用を促進するためには、まず海をもっと知ることが必要。
水中ではGPSが使用できないため現在地の確認が困難だったが、海底地形図の作成によって、地形図を参照しながら潜水調査や水中ドローン調査が可能になった。
−人里に近い沿岸域であっても科学的知見はきわめて少なく、特に沿岸浅海域は開発の影響が及びやすいことから、探 索・研究が急務であるとともに、様々な立場の人が海域利用計画を作成する必要がある。
−能登半島地震による海岸の隆起の影響で漁船の航行の妨げになる障害物や危険な場所が発生していないか調査した結果、大きな障害物はなく漁船の航行に支障ない水深があることがわかった。
https://isgs.kyushu-u.ac.jp/~seafloor/noto/
−地形図の無い海域で高解像度の海底地形図を作成し、その上にさらに様々な海域情報の可視化・一元化をすることで、“海域情報プラットフォーム”の構築を目指している。海の中に多様性・地域性があることを多くの方に知っていただきたい。

九州大学 浅海底フロンティア研究センター センター長
九州大学大学院 地球社会統合科学部/共創学部教授 菅浩伸様

分科会進捗発表

分科会⑦:
海洋保全を加速させるソーシャルコミュニケーション

ポジティブなアプローチによる海洋問題の自分ゴト化を目指す「#thankBLUE」をキャッチコピーとしたアクション・「あおいほしのあおいうみ」書籍をベースとしたムーブメント開発の企画 など

ハーチ株式会社 大石竜平様
一般社団法人Think the Earth 笹尾実和子様

分科会⑤:
「海からの観光」の新事業創造と地域創生

漁港の遊休施設活用・人材を活用したビジネス展開・水中ドローンを活用したイベント・企業向けのキャリア研修の企画 など

フェリックス・パートナーズ株式会社 木暮淳子様

分科会③:
ブルーカーボンの普及促進と関連商品・産業の創出

藻場造成の取り組みをしている企業・団体のマップを作成した上で各社のリソースの棚卸・事例をリサーチしながら共創アクションの検討 など

一般社団法人マリンハビタット壱岐 代表理事 田山久倫様

分科会②:
持続可能な水産資源管理とサプライチェーンの進化

水産物の冷凍加工プロジェクト・水産物トレーサビリティの日本版の検討・魚粉を使わない養殖プロジェクトの検討 など

株式会社フィッシャーマン・ジャパン・マーケティング
代表取締役社長 津田祐樹様

分科会①:
海洋プラスティック回収手段の確立と再資源化の加速

分科会①で目指したい方向(旗印)・各社が起こしたいアクション・課題解決に向けた具体的アクション・amuの取組の紹介 など

TerraCycle Japan合同会社 吉野久子様
amu株式会社 谷川ゆりか様

交流会

分科会の進捗発表後には交流会を行いました。
交流会では、各社が明日からの活動をより良いものとするためのヒントを得る意見・情報交換の場となりました。

最後に

第10回となる今回は、オフライン・オンライン合わせて約90名以上の方にご参加いただく、大規模な実施となりました。
ゲストスピーチについては、海底地形図の重要性への気づきや、将来への期待感の高まる貴重な内容だったとの声が多く聞かれました。
また、分科会進捗発表では、各分科会の現在の取り組みについて確認でき、そこから新たな気づきも生まれる刺激的な会となりました。。

BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業/団体様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただけますと幸いです。
info@blueocean-initiative.or.jp
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第9回ブルーオーシャン・イニシアチブ
コミュニティミーティング開催

【実施概要】
●日時:2024年5月10日(金)13:30〜16:30
●開催場所:事業構想大学院大学 東京校 別館
●アジェンダ:挨拶/新規会員紹介/ゲスト講演/分科会/交流会
●参加人数:会場参加者約70名 オンライン参加者約30名 計約100名

【ゲスト講演】
●「ネイチャーポジティブをリードする連携を生み出す:環境DNA観測網を産官学連携拠点形成」 
 講演者:東北大学 大学院生命科学研究所/変動海洋エコシステム高等研修所(WPI-AIMEC)近藤 倫生 様
 登壇者:日本郵船 長澤 香 様
     サスティナビリティセンター 太齋 彰浩 様

コミュニティミーティングレポート

開会の挨拶と新規参加企業・団体の紹介

●「NIKKEIブルーオーシャン・フォーラム」のご紹介
https://project.nikkeibp.co.jp/event/sdgs2024/05/blue_ocean/

●海に纏わる社会課題をビジネスとして解決できる人材育成のためのプロジェクト「対馬ブルーカレッジ」の開講のお知らせ

https://www.mpd.ac.jp/events/tsushima/



ゲスト講演

ゲスト講演者として、東北大学大学院生命科学研究所の近藤様より「ネイチャーポジティブをリードする連携を生み出す:環境DNA観測網を産官学連携拠点形成」をテーマにお話しいただきました。参加者からの質疑応答では、生物多様性やDNAの活用、取り組みに対する消費者とのかかわりなど、さまざまな視点からの質問や意見が出されました。

【講演前半】
–ネイチャ―ポジティブ社会の実現に向け、生物多様性を再生しながら成長する新しい社会や経済への変革がカギとなる。
–生物多様性インパクトを評価するためにも、環境DNAは強力な武器である。
–環境DNAオープンデータベースが公開。https://db.anemone.bio
–ネイチャーポジティブ社会に向け、基盤づくりが必要となる。そのため、産官学連携で、ネイチャーポジティブ拠点が2024年4月設立。

【講演後半】
取り組みの内容やネイチャーポジティブ人材の育成についてのご紹介(近藤様と共同でプロジェクトを推進している日本郵船の長澤様、サスティナビリティセンターの太齋様を交えた参加者とのディスカッション形式)

–環境DNA観測網ANEMONEによる課題解決はアカデミアだけでは難しいため、企業や自治体も参加できるANEMONEコンソーシアムを設立。
–前半で紹介したネイチャ―ポジティブ拠点とANEMONEコンソーシアムの取り組みの目標は社会実装。規制や罰則がない現状では、企業として投資することはまだ難しい。
–ネイチャーポジティブ人材を育成する5つの柱…①生命史(生命を深く探求する)②データサイエンス(データを読み解く力)③地域学(現場で現物に向き合い現実を知る)④ファシリテーション(合意形成支援者になる)⑤アントレプレナーシップ(不屈の起業家精神を身に付ける)
–地域・コミュニティ側は、地域の自然をどう使うか自分たちで意思決定するために、サイエンティフィカルな考え方を理解すること、研究者と対等に話しができることが人材育成として大事になってくる。
–大学の教育の仕組みと企業の教育と連携させてどう相互作用させていくか、がネイチャーポジティブを推進するうえで使いどころのあるもの。自身の企業のアセットを理解することで、社会課題や環境課題に結びつけられ、ネイチャーポジティブをさらに加速させられる。



分科会進捗発表・交流会

分科会の進捗発表では、これまでのコミュティミーティングでディスカッションされてきた内容や、出てきた意見、アイデアなどを代表者が発表し、各分科会での悩みに対するアドバイス・アイデアの意見交換を行いました。その後は引き続き、交流会を行い情報交換の場となりました。

最後に

第9回となる今回は、オフライン・オンライン合わせて100名以上の方にご参加いただき、大規模な実施となりました。
ゲスト講演者と登壇者の対談では、各社持っている課題などへの対応や意見などの質疑応答が見られ、貴重な内容だったとの声が多く聞かれました。
また、分科会発表では、オフラインでの実施ということもあり、発表者だけではなく参加者が持っている情報や知識などを踏まえ、より近い距離での活発なディスカッションとなり、あっという間に時間が過ぎ、熱のこもった場となりました。
様々な業態が海の課題に対してつながり、共創アクションへつなげていくミーティングだったと思います。

BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業/団体様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただければ幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

第8回ブルーオーシャン・イニシアチブ
コミュニティミーティング開催

2024年2月9日(金)、Plug and Play Japanにて、ブルーオーシャン・イニシア チブ(BOI)の第8回共創コミュニティイベントを実施いたしました。

当会では、BOI事務局からのご挨拶、コミュニティメンバーのレンゴー株式会社様によるご登壇に続き懇親会を催し、ご参加された約50名の企業やスタートアップの皆様が、海洋環境の 問題に取り組むための新た なアイデアや共創の機会を生み出すために交流されました。
(写真は、代島裕世 BOI代表理事)


開会の挨拶では、代島代表理事から参加のお礼をお伝えすると共に、前回のコミュニティイベントの振り返り、来る大阪・関西万博において、共創アクションの成果発表機会創出に向けての意気込みを述べ、今後の予定として日経SDGsフェス(2/15〜17 大阪開催)のトークセッションにて、関係者としてブルーオーシャン対馬 代表取締役 川口幹子氏、またモデレーターとしてサラヤ株式会社 代表取締役社長 更家悠介氏のご登壇に関して参加者に共有しました。

続いて、初参加の企業(株式会社ライトハウス様)のご紹介並びにご挨拶をいただきました。
(写真は、株式会社ライトハウス 代表取締役CEO 新藤克貴様)


次に、ゲスト講演者として、レンゴー株式会社様よりBOIコミュニティでの取り組みとして漁業と海洋における「水産業と魚食文化を未来へ繋ぐ」をテーマにお 話しいただきました。

BOIを活用したアクションとして1漁箱を変える、2漁具を海に還す・藻場を再生する、3廃プラスチックの循環に向けて、というテーマから、持続的な漁業 の実現に向けた同社の取り組みと今後のゴールについてお話いただきました。


レンゴー株式会社様からの発表のあとは、希望する分科会に分かれて活動をしました。分科会キックオフと題して、各社の自己紹介や今後の分科会で実施していきたいこと、自社が現在取り組んでいることなどを共有しました。
(写真は、レンゴー株式会社 衣川綾様)

参加者の模様                            分科会テーマ

終了後は、参加された皆様で交流会を行いました。交流会では各社が明日か らの活動をよりよくするためのヒントを得るべく、意見交換をされていました。

分科会の様子

BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただければ幸いです。皆様のご参加を 心よりお待ち申しております。



【実施概要】
●日時:2024年2月9日(金)15:00〜19:00
●場所:Plug and Play Japan
●アジェンダ:挨拶/BOIの活動紹介/ゲスト講演/分科会/交流会
●参加人数:約50名

【ゲスト講演】
●レンゴー株式会社
 パッケージング部門 衣川 綾 様
 中央研究所 吉田 香央里 様
 化学品 ・ セルロース商品開発本部 高橋 春香 様
 「“海ごみ”にならない水産資源の開発」

第7回ブルーオーシャン・イニシアチブ
コミュニティミーティング開催

2023年12月8日(金)、Plug and Play Japanにて、ブルーオーシャン・イニシア チブ(BOI)の第7回共創コミュニティイベントを実施いたしました。

本会では、株式会社N-ARK代表取締役田崎有城氏によるゲストスピーチに続 き、2024年から始まる分科会に向けたプレ分科会を実施しました。その後、懇 親会を催し、ご参加された約60名の企業やスタートアップの皆様が、共創アク ションの創出に向け交流されました。
(写真は、代島裕世 BOI代表理事)


開会の挨拶では、日経ブルーオーシャン・フォーラム(12月4日)登壇の報告を参加者に行いました。続いて、初参加の会員企業(大和ハウス工業株式会社、 公益財団法人日本セーリング連盟)からのご挨拶、並びに見学での参加企業/団体のご紹介を行いました。

次にゲスト講演者として、医食住情電資の「同源」をコンセプトにした海上未病都市「Dogen City」構想を推進されている株式会社N-ARK代表取締役 田崎 有城氏から「海上都市のスマートシティとしての可能性」をテーマにお話しいただきました。
(写真は、株式会社N-ARK代表取締役:田崎有城様講演)


現在進められている「Dogen City」構想の背景にある実現したい未来像と推進メンバー、推進状況、並びに実現に向けた課題感などをお話いただきました。壮大なスケールのお話に、参加者からは「お話をお聞きし、視座を変えることができた。」「最初はあくまで理想の世界の話かと思っていたが、緻密な計 画が練られており、聞き終わる頃には自分の中で現実味が溢れていて、圧倒された。格の違いを感じ、大変刺激をいただいた。」といったコメントが出まし た。質疑応答の場面では、海上都市実現に向けた様々な角度からの質問が飛び交いました。

参加者の模様                            会場に設置されたDogen Cityの模型


次に、2024年から始まる分科会に向けたプレ分科会を実施しました。プレ分科会では各コミュニティメンバーが参加を希望する分科会テーマごとに別れて、当該テーマに関連して個々人で感じている課題感や分科会を通じてやりたいことなどを意見交換しました。また、各テーマにて話し合われた内容をワールドカフェ形式で見て回る時間も設け、参加者の皆様は年明け以降で始まる分科会のイメージを膨らますことができました。

プレ分科会の様子


プレ分科会の終了後はイベント参加者で集合写真を撮影しました。

最後に、参加された皆様で懇親会を行いました。年内最後となる懇親会では、 1年間の活動を振り返りつつ来年の各社の抱負や自身が分科会でやりたいことを語り合いました。

BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業様がいらっしゃい ましたら、是非BOI事務局までご連絡いただければ幸いです。皆様のご参加を 心よりお待ち申しております。



【実施概要】
●日時:2023年12月8日(金)15:00~19:00
●場所:Plug and Play Japan
●アジェンダ:挨拶/BOIの活動紹介/ゲスト講演/プレ分科会/交流会
●参加人数:約60名

【ゲスト講演】
●株式会社N-ARK代表取締役 田崎有城様
 「海上都市のスマートシティとしての可能性」

第6回ブルーオーシャン・イニシアチブ
コミュニティミーティング開催

2023年11月10日(金)、Plug and Play Japanにて、ブルーオーシャン・イニシ アチブ(BOI)の第6回共創コミュニティイベントを実施いたしました。

当会では、大阪府環境農林水産部環境保全課環境計画グループ総括主査:和田峻輔氏、並びにbiid株式会社代表取締役:松尾省三氏によるゲストスピーチに続き、10月20日・21日で開催した対馬未来会議2023について廣中事務局長、会議参加者より報告。

●対馬未来会議の詳細レポートはコチラ

その後、懇親会を催し、ご参加された約60名の企業やスタートアップ、自治体の皆様が、海洋環境の問題解決に繋がる新たなアイデアを生み出すために交 流されました。

開会の挨拶では、代島代表理事から対馬海ごみシンポジウム(7月15日)や日 経ブルーオーシャンフォーラム(9月11日)、CEATEC(10月18日)への参加報告、並びに今後の予定として、日経SDGsフォーラム(12月4日)について参加者に共有しました。
(写真は、代島裕世 BOI代表理事)


続いて、初参加の会員企業(大日本印刷株式会社、株式会社INFLUX)からのご挨拶、並びに見学での参加企業/団体のご紹介を行いました。

次に、お一人目のゲスト講演者として、大阪府環境農林水産部環境保全課環境計画グループ総括主査:和田峻輔様から「大阪府MOBAリンク構想の実現に向けて」をテーマにお話しいただきました。

大阪府MOBAリンク構想の背景にある実現したい大阪湾の将来の姿と現在の状況、並びに実現に向けた課題感などをお話いただきました。今回のコミュニティイベントには藻類ビジネスを行うメンバーが複数参加しており、多くの参加者が和田様のお話に耳を傾けつつ、真剣な眼差しで自社ができることを検討していました。和田様からは「BOIとともに、大阪湾におけるアクションをどんどん作っていきたい」という力強いお言葉をいただきました。
(写真は、大阪府環境農林水産部環境保全課環境計画グループ総括主査:和田峻輔様講演)

続いて、初参加の会員企業(大日本印刷株式会社、株式会社INFLUX)からのご挨拶、並びに見学での参加企業/団体のご紹介を行いました。

次に、お一人目のゲスト講演者として、大阪府環境農林水産部環境保全課環境計画グループ総括主査:和田峻輔様から「大阪府MOBAリンク構想の実現に 向けて」をテーマにお話しいただきました。

大阪府MOBAリンク構想の背景にある実現したい大阪湾の将来の姿と現在の状況、並びに実現に向けた課題感などをお話いただきました。今回のコミュニティイベントには藻類ビジネスを行うメンバーが複数参加しており、多くの参加者が和田様のお話に耳を傾けつつ、真剣な眼差しで自社ができることを検討していました。和田様からは「BOIとともに、大阪湾におけるアクションをどんどん作っていきたい」という力強いお言葉をいただきました。
(写真は、biid株式会社代表取締役:松尾省三様講演)

参加社からの質問の様子                       廣中龍蔵BOI事務局長


質疑応答の場面では、事業を進めていく際に地域住民とのコミュニケーショ ンを如何に進めるのが良いかなどの実践的な質問が飛び交いました。


次に、対馬未来会議2023に関するご報告として、廣中事務局長並びに対馬未来会議の参加者からお話をいただきました。会議参加者からは、現地で感じたことや、今後、共創アクションを生み出すにあたって自社としてできそうだと感じたことなどをお話しいただきました。対馬の人と生活、そして文化に触れ、目で見て感じたことを前向きにご共有いただくことで、今後の共創アクション創出に向けた熱を高めることができました。

本イベントの第1部の締めとして、イベント参加者で記念撮影を行いました。
(写真は、対馬未来会議2023の参加者)

引き続き、参加された皆様で交流会を行いました。交流会では海に関わる様々な立場の方々が活発に議論を交わしていました。

BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただければ幸いです。皆様のご参加を心よりお待ち申しております。


【実施概要】
●日時:2023年11月10日(金)15:00~19:00
●場所:Plug and Play Japan
●アジェンダ:挨拶/BOIの活動紹介/ゲスト講演/交流会
●参加人数:約60名

【ゲスト講演】
●大阪府環境農林水産部環境保全課環境計画グループ総括主査:和田峻輔様
 「大阪府MOBAリンク構想の実現に向けて」
●biid株式会社代表取締役:松尾省三様
 「biid株式会社のご紹介(マリーナビジネスへの想いと課題感)」