
ブルーオーシャン・イニシアチブ分科会①
プラスチックバリューチェーン勉強会
1.廃棄物処理の世界~動脈と静脈 産業構造~
【実施概要】
●日時:2025年4月16日(水)18:00~19:00
●開催場所:オンライン会場
リアル現場(ヤマハ発動機 リジェラボ・ロート製薬 グランフロント大阪オフィス)
●アジェンダ:挨拶/ゲスト講演/ディスカッション/交流会
●参加人数:会場参加者21名 オンライン参加者15名 計36名
【ゲスト講演】
講演者:株式会社ごみの学校 寺井正幸様
●「廃棄物処理の世界~動脈と静脈 産業構造~」
プラスチック勉強会レポート
ゲスト講演
ゲスト講演者として、株式会社ごみの学校 運営代表 寺井正幸様より、「静脈産業とビジネスの構造」について、歴史や法制度の変遷をふまえ、資源循環の視点から静脈産業が抱える課題と可能性をお話しいただきました。

講演
①静脈産業の歴史と法制度の形成
江戸時代まで遡り、現在の法体系や廃棄物区分の背景を解説。
②静脈産業の経済構造
処理の効率化、大規模投資、リサイクル技術の革新、そして社会的価値創出の重要性を実例とともに提示。
③サーキュラーエコノミー型の新規事業立ち上げの難しさ
ごみの学校の実体験を通じ、「評価軸の転換」「ストーリー性あるプロダクト」「持続可能な仕組み」への視座を提案。
質疑応答では、自治体・企業・アップサイクル事業者など多様な立場から活発な意見が交わされ、静脈産業における多面的な課題認識が共有されました。
サラヤ株式会社 新谷様コメント
分科会メンバーの増員を契機にスタートした本勉強会。初回にあたり、ブルーオーシャン・イニシアチブ幹事会員として、サラヤ株式会社の新谷氏に感想を伺いました。
「非常に専門的な知見が得られただけでなく、参加者のコメントも含めて学びの深い時間でした。単なる知識習得にとどまらず、次のアクションへの起点になると感じています。また、これまではオンラインで皆さんと顔を合わせることが多かったですが、今後は対面での交流も増やし、長期的な視点で協働のアクションを生み出していきたいです。」
最後に
第1回となる今回は、ヤマハ発動機様・ロート製薬様に会場を提供いただき、オフライン・オンライン合わせて36名の方が参加。多くの気づきと共感が生まれた1時間となりました。
ゲストスピーチについては、「静脈産業に携わる身として、新規事業を作る際などが非常に大変で共感する点が多かった」「教育や地域創生の観点からも、海洋ごみを“自分ごと”にする視点の重要性に気づけた」などの声も。議論は、事業レベルでの落とし込みから、社会文化としての変化をどう起こすかというテーマにも広がり、新たなビジネスモデルの確立と意識改革の両立が、今後の鍵になるという認識が共有されました。
次回は、ツネイシカムテックス様を講師に迎え、「廃棄物処理の世界〜回収・処理方法〜」をテーマに開催予定。専門的な知見の共有を通じて、次回も実りある時間となることが期待されます。
BOIコミュニティへの参加にご興味、ご関心をお持ちの企業/団体様がいらっしゃいましたら、是非BOI事務局までご連絡いただけますと幸いです。
info@blueocean-initiative.or.jp
皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。